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管理人の徒然日記。
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懲りずに牧場物語にはまっている管理人です(笑)

今日は勢い余って書いてしまった牧場物語の小説を載せたいかと…。
続きにありますので、よければごらん下さい。

何気にソフトを持っていないGCの『しあわせの詩』の話です。
前回ヴァルツ君を語ってリオンちゃんを語れなかったので、リオンちゃんのお話で。

女主人公とリオンちゃんのお話です。
なのでリオンちゃんは当然男の子設定で。

でわでわ~もうかなり適当に書いてしまった小説ですが・・・すみません(^ ^;Δ



-たった一つの青い花-

女神の泉で石になってしまった女神様を栗色の瞳が見つめていた。

微動だにせず、ただ…じっと…。


「ティナ~どうしたの~」


そんなシリアスな空気を吹き飛ばすような間の抜けた声が泉に響いた。
コロボックルのアーサーだった。

女神様を見つめているツインテールの新米牧場主の傍へ来ると
不思議そうに彼女の顔をのぞきこむ。


「ティナ~?」

「な、なんでもないよ?」


アーサーに話しかけられて、ティナは慌てて笑顔を作る。


「どうかしたの~?」


それでも尋ねてくるアーサーにティナは気になっていたことを尋ねた。


「ねぇ?」

「何なの~?」

「女神様って…綺麗だった…?」

「?」


ティナの問いにアーサーは不思議そうな顔をしたが、
すぐ満面の笑顔になって答える。


「凄く綺麗なの~!」

「そう…。」

「リオンちゃんと同じ色の髪がきらきらで綺麗なの~!」

「……」


わかっていたけど、アーサーの答えにティナはちょっと落ち込む。
そして、告げられた言葉の中に含まれていた名前にズキリと胸が痛んだ。


『リオン』


彼女と同じ、牧場主の少年の名前。

ただ、同じと言っても彼は『新米』ではない。
ずっと立派に牧場をやっている。


…すべては女神様のために…。


石になった女神様を元に戻すため、いつも一生懸命なリオン。
ティナは同じ牧場経営者として、仲良くなりたいと思っていたし、
女神様を元に戻すために協力は惜しまないつもりだった。

けれど…


「おまえなんかに負けるもんか!」

「めざわりなんだよ!!」


何故かリオンはティナが話しかけても、
いつもキツイ口調で追い返してばかりだった。

初めはそんなリオンの態度に落ち込んでいたティナだったが、
リオンは町の人ともあまり話している所を見かけないし、
誰に対してもキツイ話し方なのかもしれないと、最近ではそんなリオンの態度に慣れてもきていた。

そっけなくても返事をしてくれることもあるし、
キツイ言い方でも心配してくれているかもしれない、と、感じることもあったから。

それに何より、リオンの女神様を見ている瞳はいつも優しかった。

リオンはいつも自分の牧場で育てた花を女神の泉に、女神様に持って行っていた。
牧場に花が咲くといつも。

それはリオンがそれだけ女神様を大切に想っているのだということ。
そんなリオンの優しさを目にして、ティナは嬉しくなった。

決してリオンも悪い人ではないと…優しい人だと…。


でも…同時に少し悲しかった。

自分もリオンと仲良くなりたいのに、リオンの目には女神様しか映っていないのだ。


いつも顔をあわせているのに…。

いつも話をしているのに…。


どうしてこんなに悲しいのかティナは自分でもわからなかったが、女神様が羨ましかった。

彼にそんなに想われている女神様が…。


「ティナ~?どうしたの~?」

「な…なんでも…」

「!?ティナ~!?泣いてるの~!?」

「え?」

「泣かないでほしいの~!ティナ~!」


思わず涙が零れたティナにアーサーは慌てる。
必死にティナを慰めようとパタパタと慌てるアーサーを、ティナはそっと抱きしめた。


「なんでもないよ…」

「じゃあ、どうして泣いてるの~?」

「……リオン…よくここに来てるよね…」

「リオンちゃん~?」

「お花を女神様に…」

「そうなの~よく持ってきてくれるの~。でも、それがどうかしたの~?」

「羨ましいな…って思ったの…。」

「?」


ぽつぽつと震える声でアーサーに話していたティナの言葉。
離れた所で聞いている少年がいたことに、二人は気付いていなかった。


****


「あれ…?」

ティナが牧場へ戻ると、家の自分の家の前に花が落ちていた。

ブルーミスト草だ。

自分の牧場ではブルーミスト草は育てていない。
ブルーミスト草はこの辺に自生もしていない。

(…どうして…?)

ティナは首を傾げたが、そういえば…と、リオンの牧場に目を向けた。

リオンの牧場にはブルーミスト草があった気がする。
今日の朝、一輪だけ咲いていたのを見た気がする。

朝の微かな記憶をたよりにリオンの牧場を見回す。
だが朝見たブルーミスト草はなくなっていた。


(女神様に持っていったのかな……。)


当然そうだと思いながらも、心のどこかでこのブルーミスト草が
リオンの牧場のものであって欲しいとティナは思っていた。

リオンが自分にくれたものだと。


(……まさかね…)


そんなわけがない。
リオンが自分にくれたなんて…。

ありえない、ありえないと心の中で呟きつつも、
ティナはブルーミスト草を片手にリオンの牧場へ入っていった。

そして、まだ咲いていない他のブルーミスト草と
手の中のブルーミスト草を比べる。

リオンの牧場のものと同じかどうか…。


「………………」


真剣に花を見比べるティナ。

そこに呆れたような声がかけられた。


「何をやっているんだ…。」

「!!」


ティナが驚いて顔を上げるとリオンが自分を睨みつけている。


「りりりリオン…;」

「…勝手に人の牧場に入るな…」


立ち入り禁止の札のあるリオンの牧場。
無視して入っているのはいつものことで、
リオンがこう言うのもいつものことだが、何故か今日は慌てるティナ。


「あああ、あのね!こ、これ、家の前に…ブルーミスト草が…;」


動揺するティナはわけのわからないことを口走る。
リオンは呆れたような顔をしていが、ふいっと顔を逸らせると、


「風で飛ばされでもしたんじゃないか…」


ポツリとそう呟いた。


「…え?」


目を丸くするティナ。


(風で…って…)


枯れてもいない花が、風に飛ばされるわけがないのでは…?
それに、明らかに人為的に取られたと分かる花の切り口なのに…。

訝しがるティナはじーっとリオンの顔を凝視してしまった。


「な、何だよ。僕は知らないからな!」


じっと見られている事に気付いたリオンはかぁっと赤くなると
キツイ口調でそう言い、きびすを返して去っていこうとした。

今の顔を見てティナは確信した。


(やっぱりこの花はリオンが…!)



一つしか咲いていなかったのに…?


女神様にあげるんじゃなかったの…?


女神様じゃなくて私にくれたの…?


女神様じゃなくて…私に…?




「リオン!!」


ティナは慌てて立ち上がると、
背を向けているリオンを慌てて追いかけ彼のポンチョを掴んだ。


そして、



「ありがとう…」


本当に嬉しそうな笑顔で、彼の背中にそうお礼を言った。


リオンは振り返らずに、

「フン…」

とだけ言って、ティナの手を振り切りすぐ小屋に入ってしまった。


でも、耳まで真っ赤になっていた顔が、
怒ってなんていなかったと、ティナに教えてくれた。


「ありがとう…リオン…」


ティナはもう一度そう言い、
リオンがくれたブルーミスト草を大事に大事に抱きしめた…。




しあわせの詩ティナ×リオン小説でした~。
まあ、実際ゲームをプレイしていないのでおかしな所もあるかもですが…お許し下さい。
ブルーミスト草が牧場で育てられるかとかも実は不明ですし;(汗)

ただ、女神様を救出するべく、奮闘し、女神様のことばっかり話すリオンちゃんに嫉妬するティナ。
みたいな話を書いてみたかったんです~。あとツンデレリオンちゃんを(笑)

私の中で彼はこういうイメージです♪

あ~!しあわせの詩欲しい!!

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